卸業者から商品を仕入れ、それらを消費者に販売している小売業者にとってなくてはならない経営の実務手法と言われているものに、POSシステムがあります。
販売時点情報管理(はんばいじてんじょうほうかんり)と訳されるPOSシステムは、物販の販売の売り上げ状況や実績を集計する上でなくてはならないシステムで、point of system・POS・POSレジとも呼ばれています。
小売業が抱える在庫管理の問題
小売業業界において、在庫管理については、重要な問題課題の一つになっています。
製品を卸業者から購入し、それを販売するというのが小売業です。
部品を購入したり、原料を購入するといった製造過程が省ける分楽な印象を受けるのですが、これがすごく難しい問題。
なぜなら、客がいつ来店し、どのくらいの商品を買っていくのか、何が必要で、どのくらいの価格なら購入するのかなど詳しい情報がまったく無いからです。
一般的には、商品がなくなってから発注をかけ、それをメーカーや卸業者から仕入れる・納品してもらい、それを棚に補充するといった形式をとっているはずです。
しかし発注してから商品が入荷されるまでには、調達期間として2日から3日、長いものでは数週間かかるものもあるでしょう。
とすると在庫はどのくらい必要で、一体いつ発注したらいいのか、客がいつきても必要な商品を確保するためにはどうしたらいいのでしょうか。
多く発注をかけてしまっては、たくさんの在庫を抱えてしまうこともあります。
長く保管できるものは少なく、殆どの場合劣化し、商品として販売できなくなる可能性の方が高いのです。
では在庫管理をスムーズにするためには、どうしたらいいのか?
無駄な在庫を処理し、情報を有効活用できるPOSシステム
無駄な在庫を抱えず、商品販売の回転率をアップさえるためには、まず商品別の在庫数をしっかりと把握する必要があります。
大手デパートやスーパーになればなるほど、品数が多くなりますので、人手と時間がいくらあっても足りないくらいです。
手作業でこれらの管理を行うことは、無理があるでしょう。
しかも手作業による在庫管理は、正確さやスピードにかけ、理想的な在庫管理を行うことは難しいのです。
そこで必要とされているのがPOSシステムなのです。
POSシステムは、商品を販売した時点で様々な情報を記録、分析し、売れた商品と在庫数を算出、どのような商品が多く売れ、どの商品が売れないといった詳しい内容までデータ化してくれます。
記録された過去の売り上げ情報を把握、仮設、検証することで、無駄な在庫を抱えることなくスムーズな販売を可能としてくれるでしょう。
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